【本紹介】メタ思考トレーニング 発想力が飛躍的にアップする34問
こんにちは!
西優ゼミナールの河合です。
前回に引き続き、今回も本紹介をさせていただきます。
今日はこちらです。
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「メタ思考トレーニング 発想力が飛躍的にアップする34問 細谷 功」
著者の細谷さんはコンサルティングを生業としており、数多くの本を出版されています。
ものの考え方や捉え方について書かれている本が多く、私も好んで読んでいます。
それではさっそく内容を見ていきましょう!
本書の要約
まず「メタ思考」とは何か?というところが大事になってきます。
メタ思考とはあるものを一つ上の視点から客観的に見て考えることです。
メタというのは最近でもメタバースやメタ分析といった言葉に使われていますが、「超越した」や「高次」といった意味合いがあります。
本書に分かりやすい図があったので、引用させていただきます。
「メタ思考トレーニング 発想力が飛躍的にアップする34問 細谷 功 PHPビジネス新書から引用」
自分がまるで幽体離脱したかのような状態で自分自身を見ることをメタ認知とも呼んだりします。
これをすることで自分に何に気づいていて、何に気づいていないかを理解することができます。
ソクラテスという有名な哲学者が残した「無知の知」という言葉がありますが、自分がわかっていないということがわかる状態に近いです。
気づいていないことに気づけない人は以下の図のような平面的な視野で自分自身を見てしまっています。
「メタ思考トレーニング 発想力が飛躍的にアップする34問 細谷 功 PHPビジネス新書から引用」
そして本書ではなぜメタ思考が必要なのか3つのメリットを挙げています。
- 私たちが成長する気づきを得られる。
- 思い込みや思考の癖から脱することができる。
- 上記2つで得られた気づきや発想の広がりをもとにした創造的な発想ができる。
はじめの二つは人間として成長するためには視野を広げて「自分は間違っているかもしれない」と常に自分の価値観を疑ってみることが重要としています。
あの人の考えは意味がわからないと怒ることや他人との価値観が違うことがあれば原因は自分にあるのかもしれません。
著者は自分の凝り固まった思考の癖や視野の狭さが他人とのずれを生んでいると指摘しています。
そしてメタ思考をすることで斬新なアイデアを生み出す力を養ってくれます。
さらに著者は無知の知から脱却するためには他人の力では絶対に無理だと強く述べています。
本を読む知的好奇心を持った人だけがメタ思考やメタ認知をすることが可能です。
また著者が繰り返し言及していたのが、人はみな無意識に自己中心的なバイアス(偏見)をかけていることに気づいていないということです。
要するにメタ思考でできない人は自己中であるということです。
例えば本書ではこのようなことを具体例に挙げていました。
- 貸したお金はいつまでも覚えているが借りたお金はすぐに忘れる
- 自分だけが損をしていて他の人は得をしているとよく思う
- 他人のことは安易に一般化するが、自分は特殊だと思う
- 友達の短所はいくらでも挙げられるが、自分は良い友達だと思っている
これらのことには誰しもが心当たりがあるかと思います。
そしてこれらの一番の問題は自覚がないことと著書は語っています。
ではどのようにしてメタ思考をすればいいのか?
答えはシンプルです。
Why型思考をすることです。
- Whyという疑問詞は他の疑問詞と異なり、全ての上位互換(抽象)的なものとなっている
- 他の疑問詞がピンポイントな1次元的なものとするとWhyは関係性を表す二次元的なもの
- Whyは何度も繰り返すことができる。
- 過去へのWhy、未来へのWhyで原因、目的を過去と未来でつなぐことができる
Why型思考がメタ思考の基本になっています。
みなさんも幼少期になぜなぜ期というのがあったと思います。今一度あの頃を思い出してまわりのことにWhyとぶつけてみましょう。
以上をまとめると
- メタ思考は視野の狭さや思考の癖から脱却させてくれ、人間として成長できる。
- 人間は自己中な動物であり、それに自覚していないことが最大の問題でメタ思考をすることで改善できる。
- メタ思考をするにはWhy型思考を心がける。
本書の中盤からは一見関係性のない物事が実はつながりを見つけたり、共通点を探す実践問題が取り挙げられています。
以上、簡単ですが要約とさせていただきます。
読んだ感想
要約した部分は本書の序盤から中盤のみなのですが、本当に本を読む価値というのはこういうことだなと再認識できました。
冒頭にも述べましたように考え方についての本を読むことが好きなんですが、その理由はあらゆることのベースになるからです。
仕事にしろ、自分のことにしろ、人間関係にしろ、どんな風に考えればうまく物事が進むのか、考えを受け入れることができるのか、新たな発見ができるのか。
「人間は考える葦であるの言葉」のように考えることが人にとって最大の能力です。
みなさんも知的好奇心を絶やすことなく、メタ思考に取り組んでみましょう。
新しい発見や今までとは違う世界が見えてくるかもしれません。
それでは!