吉備高原学園高等学校に行ってきました!!(前編)

こんにちは!
西優ゼミナールの河合です。

先日、岡山の教育を考える会の総会で吉備高原学園高等学校へ行って参りました。

皆さんは吉備高原学園高等学校をご存知でしょうか?

先月行われましたスクールフェスタにも参加されていた高校です。

岡山の教育を考える会の総会兼学校見学ということで、前編では吉備高原学園高等学校さんについて書かせていただきます。

吉備高原学園高等学校とは

私立の全日制、全寮制、普通科高校です。

創立は1990年で1学年100人です。

なんといっても全寮制の高校ということが一番の違いではないでしょうか?

私立高校で寮がある学校はいくつもありますが、全寮制というのは数少ないです。

場所は吉備高原町にあり、岡山市街からは車で約40〜50分です。

ちょうど岡山県の真ん中あたりに位置しています。

全国初の公私協力による運営による学校でもあります。

吉備高原学園の理事長は岡山県の伊原木知事です。

10の専門コースを2年生から選べる

2年生から10の専門コースに分かれます。

  • クラフトデザインコース
  • 陶芸デザインコース
  • 緑化システムコース
  • 生活デザインコース
  • 健康スポーツコース
  • 福祉ボランティアコース
  • 情報システムコース
  • インターナショナルコース
  • マンガ・アニメーションコース
  • キャリアデザインコース

クラフトデザインコースと緑化システムコースと陶芸デザインコースを校内見学させていただきました。

いくつか写真を掲載させていただきます。


陶芸コースの生徒さんたちの作品です。販売もしているそうです


この窯を使って備前焼などを焼いているそうです。焼成は徹夜で行われて生徒たちが当番で火の番をします。


クラフトデザインコースで使用している機材や木材です。


一枚板テーブル。個人的に欲しいです。

陶芸コースでは備前焼の材料となる土から自分たちで準備し、土練り、成形から焼成まですべて行うことができます。

陶芸コースでは数年に一人くらい陶芸の道に進む生徒さんもいられるようです。

どんな生徒が吉備高原学園へ入学するのか?

在籍者の7~8割の生徒が小中学校で不登校を経験しているようです。

吉備高原学園さんのビジョンとしては欠席の多い中学生は通信制を学校の先生に勧められるという発想を変えていきたいようです。

実際にどんな生徒が吉備高原学園を選んでいるのかというと

  1. 自分を変えたい
  2. 地元・知り合い・親から離れたい
  3. 新たな環境で再スタートしたい

また本人だけでなく、保護者自身も現状を変えたいと思っている場合が多いようです。

その理由もあってか在籍者の70%が県外から残りの30%が岡山県出身者です。

どのような学校生活?

寮生活なので、当然のように起床、朝食、登校、入浴などなど時間は固定されています。

また寮は6人部屋です。(ここ数年はコロナで入学者が減って4~5人部屋が多いようです。)

そしてなんと土曜や祝日も授業があります。

その代わり4~5週間の学校生活の後、1週間の帰省期間があります。

帰省日は保護者の方が自家用車で迎えに来たり、大型バスで岡山駅まで1050円で行くこともできます。

帰省日に修学旅行説明会や進路講演会を実施することで有効活用されています。

みなさんはどちらがいいでしょうか?

保護者や教員の声

一般的な高校とはいろいろと異なる点が多い吉備高原さんですが、保護者の方や教員の皆さんはどのように感じているのでしょうか。

【保護者の声】

  • 離れることで「親」らしいことをしてあげたいという欲求が強まる
  • 一か月離れることで、子どもを客観的に見ることができる
  • 送迎の車内で娘から学校の話を聞くのが楽しみ

【教員の声】

  • 生徒と保護者の関係が良くなるケースが多い
  • 「次の帰省日まで頑張る」を目標に過ごし、「帰省期間」が楽しみになる
  • 4週間が限界。5週間になるとトラブルが増える

保護者や先生方も寮生活のメリットを感じているようです。

まとめ

以上、吉備高原学園さんの紹介でした。

この記事を見て初めて知ったという方も多いかもしれません。

通信制の学校を考えている方は吉備高原学園を一つの選択肢にしてはどうでしょうか?

詳しくは吉備高原学園さんの公式HPをご覧ください。
ホームページはこちら→→→→吉備高原学園高等学校

そして後編では吉備高原学園の15期生の卒業生でもある、阿部樹里さんの講演会のについて書かせていただきます。

余談

私自身も最近まで吉備高原学園さんのことはあまり知りませんでした。

普段の授業は私服で受けることもできますし、先生方も同じ敷地内の宿舎に基本的には住まれているので、先生との距離も近いです。

テスト前は先生も生徒につかまってなかなか大変だそうです。

私自身、寮生活をしたことがないのでなんとも言えませんが、家でダラダラゲームやスマホで時間を持て余してしまうくらいなら時間管理がされている環境に身を置くのはいろいろ恩恵があるのではないでしょうか。

寮生活での食事も栄養バランス、ボリュームが自慢らしく、食堂も一般的な高校よりもかなり大きかったです。

高校生という多感な時期にあえて親元を離れるということも悪くないと思います。

それでは!