宿題について

こんにちは!
西優ゼミナールの河合です。

今日から6月に入りました。

今回は宿題について取り上げていこうと思います。

私も塾の講師として日々ネットや書籍から教育関係の情報を取り入れています。

そこで一つ目にしたのが、「学校の宿題を全廃止すべき」という提案でした。

正直これについては賛否両論あり、宿題をする側の生徒さんからするとやったー!となるのは当然かと思われます。

この提案をした理由は「クラス全員学力も当然異なるし、志望校も異なるのに、なぜ全員一律で同じ宿題なのか。宿題を大量に課す学校の生徒は宿題をやらないと親や先生から怒られたり、圧をかけられるので、宿題をこなすことが目的になってしまっている」

とのことでした。(完全な引用ではないですが、ある程度要約しました)

私個人としてはこの意見に対しては大賛成ですが、どちらかというと宿題はなしよりも一人一人に難易度、量ともにその生徒に適したものを出すべきかと思います。

他にも先生側としては宿題を出さないことで学力の低下につながったり、自分で勉強しなくなるのではという懸念が生まれます。

確かに塾生に学校の宿題について聞くと宿題が多いというのをよく聞きます。(あくまで宿題の多さは人によりけりではありますが)

ここで見直してもらいたいのが、宿題とは手段の一つであって目的ではないはずです。

学力の向上→志望校への合格が目的であるのは間違いないです。(もちろん勉強以外のことも学校で学ぶ大事なことです)

宿題をすることや授業を受けることは手段です。

手段ばかりに目を取られて本来の目的を見失ってはいけません。

また視点を変えてみるとフランスではなんと1956年から筆記型の宿題を法律で禁止しているそうです。

他の先進国のアメリカやドイツなどでも宿題廃止の学校が増えてきているようです。

国ごとに違いがあるのは歴史的な背景や文化の違いもあるので当然かと思います。

それでは日本ではどうなのでしょうか?

日本でも宿題なし、定期テストなしの学校が徐々に増えつつあるようです。

その先陣を切ったともいえる工藤勇一さんの記事を載せておきます。

「宿題なし・定期テストなし」勉強しろと言わないのに生徒が勝手に勉強する公立中学校の"魔法の質問"3つ 「起立・気をつけ・礼・着席」は逆効果 | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)

子供の自主性はどうすれば育つのか。横浜創英中学高等学校校長の工藤勇一さんは、2014年から6年間務めた名門千代田区立麹町中学校の校長時代に、宿題、定期テスト、クラス…

宿題も定期テストも廃止!「当たり前」をやめた校長が考える「教育」のこれから | WASEDA NEO

コロナ禍はもちろん、さまざまな環境変化の中で、人々の生き方や働き方が大きく様変わりする近年。   時代の変遷にともない、あらゆるものが進化しても、明治維新か…

私も工藤さんの本を書店で見かけたことがあります。この記事もぜひ読んでみてください。

工藤さんは勉強だけでなく、生徒の主体性から変えていかなければいけないと記事の中で言及しています。

実際に生徒たちが自らルールを作ったり、学校行事も生徒主体で仕切るようにもなったようです。

長くなりましたが、今年度から高校の指導要領が変わり、日本の教育は年々変わりつつあります。

思考力・判断力・表現力の育成はもちろん、詰め込み型教育の脱却など教育問題は山積みです。

私もいち教育者として考えていかなければなりません。

それでは!